学習方針2

  「学習方針2」では『英語の表現力倍増プログラム』の学習方針を'run' の例を取り上げて説明させていただきます。

  この2つのカリキュラムは、いつから、また、どこから始めても、やりさえすれば確実に 表現力が倍増するプログラムです。runをはじめとする基本語は中学校の一二年次に知 った単語で、いまさら何を学ぶことがあるのかと思われるかも知れませんが、 実はそこが日本人の盲点となっているところなのです。

  「学習方針1」では基本動詞の大切さを 'go' についてお話しましたが、ここでは 'run' に ついてお話します。 'go' は「行く」ですが 'run' は「走る」ですね。とこ ろが英語の 'run' と日本語の「走る」の使い方が重なり合うのは、人や車 が走るというときだけです。英語の 'run' は他に、時間やお金がなくなる、 液体が流れる、血筋・才能がある、記事が新聞にでる、選挙に立候補する、 などさまざまに使われます。 'run' の概念は「素早く移動する」という概念 ですからそのように幅広く使えるのです。そこを学びますと皆さんの英語の 表現力は一挙に倍増します。

  そうです。日本語の「走る」と 'run' は概念が違うのです。「走る」は漢字 が示す通り「土」に「足」をつけて駆けるのです。ですから足のついた人や、 動物、あるいは、地に車輪をつけて走るクルマにしか使えないのです。英語の 'run' は土や足とは関係なく、物が素早く動くという概念ですから Gas has run out. (ガソリンが切れた)、The time is running out. (時間がなくなってきた)、 The bath is running out. (お風呂が溢れている)、The flour ran out of the sack. (小麦粉が袋から流れ出た)、The candle ran. (蝋燭のロウが溶けた)、 Musical talent seems to run in his family. (音楽の才能があるようだ)、 The account ran in all the papers. (その記事はすべての新聞に載った)の ように使えるのです。「ガソリンが(タンクから)すっかり出ていっちまった」 「風呂のお湯がどんどん出ていっている」「蝋燭のロウがとろりと流れた」 「音楽の才能(血筋)が流れている」「記事が走っている」と、英語では」 みな同じイメ−ジで言っているのです。 日本語でもニュ−スは「流れる」(run)と言うことがあります。あれと同じ発想です。


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